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大阪市城東区「今福鶴見」にある糖尿病内科・内分泌内科・代謝内科の「やすだクリニック」のブログです。
皆さまこんにちは。管理栄養士1000waveです。
こちらに来てくださる患者とお話しをさせて頂いていると「運動習慣」を維持される方が大変多くいらっしゃいます。 糖尿病の血糖値の安定化につながりますね。 そんな中ジムに行かれる方で「プロテインを飲んでいる。」「プロテインを勧められた。」と聞く事があります。
さて、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」ではたんぱく質の1日の食事摂取推奨量(18歳以上)は 男性60g 女性50gと言われています。
また、指示エネルギーを提示されている方はエネルギー量の20%までをたんぱく質としてとる事がよいとされています。(1600キロカロリーの方でたんぱく質量80gまで→こちらは糖質エネルギー比と脂質の割合で変わります)
先日聞き取りの80代女性の方の例です。血糖値が上がらないよう気を付けた方でした。(かっこ内はたんぱく質量)
朝:食パン5枚切〈マーガリン〉(6.5g) 茹で野菜 カフェオレ牛乳(3.5g) リンゴ半分
昼:うどん〈天かす・葱〉(6.2g)
夕;ごはん150g(3.8g) 主菜(魚か肉)(18gほど) 茹で野菜 短冊芋など
間食一切なし
この内容から平均が朝;10g 昼:6g 夕:22g 合計 38g
血糖値が上がらず、食べ過ぎないように普段から心がけ間食も一切ない方です。
さて、この食事ではたんぱく質が補えていません。 60gを超えるためには
朝食にチーズをプラス(+4.1g)
昼食に卵をプラス(+6.5g)
夕食の茹で野菜にプラス温奴+豆腐1/4丁(+3.7g) 1日14.3gアップで52.3gとなります。
これで1日量がクリアできました。 もう少しプラスなら常備品として納豆やヨーグルト、魚肉ソーセージ、豆乳などを利用するのもいいと思います。
プロテインを利用する事も時には良いと思いますが、まず毎日の食事からのたんぱく質は足りていますか? 自分の食べている量を把握してサルコペニア(筋肉減少)予防し貯筋をはじめましょう。またたんぱく質は構成するアミノ酸の成分がいろいろあります。 動物性・植物性の食品から様々に取り入れ毎食約20-25gになるように組み合わせて3回に分けて食べることが大切です。
*身体状況によりたんぱく質摂取量は個人で変わりますので、主治医や管理栄養士に必ず相談して下さい。